寝ててもごはん食べてても、おいちゃんが帰ると
全てを投げ出してお迎えに駆けてゆく。
「おかえり〜。」
おばちゃんと二人のときは、おばちゃんを逃がさないよう
常にマーク。風呂やトイレでちょっとでも姿が見えなくなると
きまって大騒ぎです。
わかったわかった。じゃあ、一緒に座ってますか。
私がどこにも行かないとわかると
安心してぽてっと寝ころぶのでした。
ケンタがこんなに寂しがりなのは、ひょっとして
こどもの頃ひとりでお留守番ばかりしていたせいかも。
ケンタは生後2ヶ月で引き取ってから、3才まで私とふたり暮らし。
その頃の私はまだ独身。なので、私が仕事に行ってる間は
ずっとひとりでお留守番でした。
そのうち、仕事で何日も家を空ける事が増えてきて
ますます狭い部屋でひとりの日々が続くケンタ。
それがだんだん可哀想になってきて、実家であずかってもらう事に
したのです(なかば強引に。お父さんお母さんゴメン!)。
おかげでケンタはその後9年間、広い実家でのびのびと
おとうさんおかあさんからVIP待遇を受け、スクスクと太り
がたいのでかい甘えんボーイへと成長。
結婚して、自宅でできる仕事を持ち、ペットOKの部屋を借りた現在。
ケンタを息子のように可愛がってくれた両親が「おまえの子だから」と
寂しい気持ちを振り払って、ケンタを私に戻してくれたのでした。
そういったいきさつで、満を持して再びうちの子となったケンタ。
あー、そうだった。もう寂しい思いはさせませんとも!
と、心に誓いつつ「でも今は寝ててネ☆」とお仕事するおばちゃんでした。